「舞台子」と江戸時代の髪型

【舞台子】
陰間(陰子)という名称は舞台にまだ上がれない修行中の陰の間のもの、という意味からきているのだが
一方で舞台にあがっている者は舞台子と呼ばれた

下図は舞台に上がった女形の姿のまま事に至っているものですが
江戸時代の男色には対象になる子たちが男か女か曖昧だという性的倒錯感も魅力として多いに含まれていたと思われます


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【紫帽子】
舞台子は紫帽子と呼ばれるものを身に着けていますが
なぜ紫帽子をつけているかというと剃った頭頂部(月代)を隠すため

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江戸時代は元服(成人)の際前髪を剃り落していたため前髪があるということは「少年」であることの象徴であり江戸時代の男色の対象はほとんどが男か女かわからない年齢の少年に向けられていたためそういう年齢の子たちを「前髪」とも呼びました
「舞台子」として絵に描かれる際は記号として頭にそり落とした前髪を隠すための紫帽子をつけている姿で描かれるようです


【江戸時代の歌舞伎変遷】

江戸時代の歌舞伎は

女歌舞伎(演者:女性)

風俗を乱すため禁止 (1629年)

若衆歌舞伎(演者:元服前の少年)

風俗を乱すため禁止 (1652年)

野郎歌舞伎(演者:前髪をそり落とした男性)

と演者が変遷していき
野郎歌舞伎の時代では元服後の男性(=前髪を剃り落とした者)しか舞台にあがれないということになっていたため客を取る際には剃った月代を隠すため紫帽子をしていたようです
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2015-01-03 : 江戸の少年愛 :
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